30周年記念興行にご来場の皆様、本当にありがとうございました。
実は、この興行を企画する段階では30周年で有ることに
格別に想いをよせることは無かったのです。
実を言えば、ただ何時かロックバンドとプロレスをシンクロさせたイベントをやってみたい、
ただ何時か『天国から来たチャンピオン』の主役をやりたい。
そんな想いを抱いていた俺に、『30周年だからAKIRA さんの好きなように記念興行をやりましょうよ』
と、持ちかけられてフワフワと乗せられてこの企画を進めておりました。
それから、
今までに出逢い、再会し、縁を持った方々の協力を得てこの企画は混沌と蠢く中で
それが俺の30年間の出来事や想いを詰め込んだ作品の輪郭に成りつつ、でも、
その姿は誰も観ることは出来ないままで究極のライヴとして、
新宿FACEのリングでブチカマサレました。
5分押しで始まった舞台は怒濤の如く走り抜け、関わった役者、選手、バンド、スタッフ、オーディエンス、皆のエネルギーは大きくハジケました。
最後のシーンでヒロインを演じた朱里選手のセリフです。
『勝ち負けの基準は人それぞれ、でもその勝負の度に私は生まれ変われるって気がするんです』
俺がプロレスをやって来て、
何度も恐怖や嫌悪感を覚える対戦カードを目の前にして来ました。
そんな時、レスラーは少なからず死を覚悟するものです。
いや、死を覚悟しなければいけないのは毎回の事なのです。
まぁ、俺がそう感じるのはこの業界に的さない臆病者なのかも知れませんが。
そんな時、怯える自分の心を抱えながらもその対戦を終えた先には、
目標が達成できても、失敗に終わっても、
そこから一段壁を乗り越えた新しい自分に出会えるものなのです。
それを『生まれ変われる』と言うセリフで付け足してもらいました。
地獄をさ迷い、今、生まれ変わった気分です。
関わって下さった皆様のお陰でこの企画は大成功しました、感謝いたします。
ありがとうございましたッ☆
AKIRA