女子プロレス団体REINAがプロモートしたフィリピン大会
初めてフィリピンを訪れた俺は、その土地や現地の生活文化すら想像出来ないでいた。グローバル企業の大きな看板がひしめく街並みは何時でも大渋滞の車で埋め尽くされて、無茶な車線変更でわりこむ車が当たり前でも、信号の設置されて無い横断歩道を闊歩する人達は皆たくましく元気。そのフィリピンでは何よりも、そのたくましい生きるエネルギーを感じたのだった。
想えば、このフィリピンで興行を開催することでさえ行方を心配したものだが、それは日本の生活や習慣で考えてしまう失敗や責任を恐れる配慮からの心配であって、そのフィリピンで生活する人達のたくましさ、元気、ノリ、生きる感覚フィーリングの世界であれば、投げかけたアクションには素早く反応し活きる楽しみとして取り込む国民性からの当然のごとくの達成であったのだ。
言ってみれば、誰もが希望したけれど、誰もが躊躇した『コロンブスの船』に乗船した俺達。
まさに出航した。
水平線の向こうに新世界を開拓するために。